12月の満月の日、京都静原町で「明るい未来」を作るためのワークショップに参加して来ました。
講師の先生がアメリカ先住民の叡智に詳しく、興味あるお話を聞く事が出来ました。
もっと色々と知りたいと思った僕は、アメリカ先住民のラコタ族をフィールドワークして記された「聖なる木の下へ アメリカインディアンの魂を求めて (角川ソフィア文庫)
白人が侵入して来るまでは、アメリカの中央大平原でバッファローを狩って移動しなから、束縛のない自由な暮らしを満喫していたラコタ族。
しかし現在は保留地と呼ばれる地域に押し込められ、彼らにとっては不本意な生き方を強いられています。
それでも彼らには、今を生きる我々が学ぶべき事が沢山あると感じました。
森羅万象が全て繋がっており、人間はその一構成員にすぎないという自覚。常ならざるものを排除しない寛容さ、等々・・・
また彼らが文字を持たない事や、儀式の記録を禁じている所は、非常に示唆に富んでいると感じました。
現代は情報化という名の下、あらゆる事が、あらゆる形態で複製され、氾濫しています。
ラコタの人達は、自分の五感で感じた事だけを、口頭だけで語り継いで来ました。
その事が、彼らの自然に対する謙虚さ、予断にとらわれない寛容さに繋がっているに違いないと感じました。
▼白頭鷲はラコタの人達が信じる「グレート・スピリット(ワカンタンカ)」の使者。