お酒好きの友達3名と、滋賀県近江高島の酒蔵を訪ねてきました。
僕自身は極めてお酒に弱く、お猪口で3杯、よく呑んで5杯と言った有様です。
今年3月に、ひょんなことから酒好きの友人2名と酒蔵を訪ねました。
これが予想外に楽しかった事に味をしめ、以降「呑めないお前がなぜ?」言われながらも、事ある毎に呑兵衛の諸兄姉を誘い続けて来ました。
そして今回師走の忙しい時期にも関わらず、奇特な友達3名が応じてくれたと言うわけです。
滋賀県の高島市は、安曇川扇状地の豊かな湧き水、良質な酒米による酒造りが盛んです。
今回はそのうち、特に個性的な蔵三つを訪ねました。
まず最初に訪ねたのは、萩乃露(福井弥平商店)
今回立ち寄った蔵での中では最も規模の大きい蔵で、会社組織になってます。
その為かこの12月を除いて、ほぼ土日休みの体制です。
酒質ですが、最近生酒はフルーティー路線をひた走っており、個人的には一番好きな蔵です。
特に純米吟醸「里山」の生は、開封後冷蔵庫で追い熟する事により更にフルーティーさが増す、不思議なお酒です。
ペースの遅い僕にとっては、大変有難いお酒です。
今回は3名の酒豪たちの試飲結果をふまえ、かねてより気になっていた「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」を購入しました。
お昼ごはんは少し車で移動した所にあるソラノネ食堂で「かまどでごはん炊き体験」。
お店のスタッフの指導のもと、湧き水でお米をかす事から体験しました。
無事美味しそうなご飯が炊きあがり、今が旬のおかずたちと楽しいランチとなりました。
次に訪ねたのは「不老泉」、「杣の天狗」ブランドで有名な上原酒造。
かばたの側でゆっくり試飲できる、こじんまりとした蔵でした。
この蔵も萩乃露同様、安曇川扇状地の湧き水を使っていますが、麹が違うのか、似ても似つかぬ酒質です。
この蔵の麹は強く、生酒は瓶詰め後もぐんぐん発酵が進むので、アルコール度数は表示よりかなり高いとの噂です。
しかし麹が強すぎるせいか、生は「足」が極めて早く、開封後は素早く飲み切る必要があります。
ペースが遅い僕にとっては、ちょっとせわしないお酒です。
ここは機械を使わない「木槽天秤しぼり」の為、酒粕にしぼり切れないお酒が残っているのも魅力です。
蔵を出て、もの静かな近辺を散策しました。
可愛い家紋の蔵があり、思わずカメラを向けました。
最後に訪ねたのは、吉田酒造
桜で有名な海津にある蔵で、「竹生嶋」ブランドで知られてます。
のどかな佇まいの酒蔵ですが、facebookなどネットによる情報発信を盛んに行ってます。
また、今年はクラウド・ファンディングによる酒造りを始められました。
酒質ですが、生酒は萩乃露同様フルーティー路線です。
火入れしたものですが、最近呑みました「辛口純米」は、冷やすと生の様な味わいになり、とても気に入ってます。(蔵元は常温を勧めてますが・・・)
ここでは火入れした「純米吟醸 玉栄」を購入。このお酒は先の「辛口純米」とは違い、蔵元も冷やして呑むのを勧めています。
蔵を離れ、旅の最後は海津の浜でのんびりと遊びました。
今回は酒蔵を中心に訪ねましたが、近江高島はお酒だけでなく鮒鮨、漬物、酢など発酵食品の文化が盛んです。
鮒鮨起因の乳酸菌を使ったヨーグルトなど、興味深い発酵食品も豊富です。
機会があれば、お酒以外の生産者も訪ねてみたいと思っています。