それは日曜日のコーヒータイムでの出来事。
いつものコーヒーカップが見当たらず、有り合わせのカップにコーヒーを注いだ。それが上の写真である。
左の方がティーカップであるが、その形状からか、同じコーヒーでも色がうすく見える。
それだけなら想定内だが、ティーカップに口をつけると奇妙な感覚が湧き起こった。
「これはコーヒーではない」
視覚の影響かと思い目を閉じて口に運んでみたが、この奇妙な感覚は消えななかった。
試しに右のマグカップで飲んでみると、いつものコーヒーの味がするではないか。
僕だけではなく、母も同じくティーカップの方は「これはコーヒーではない」と言う。
どうやら頭ではコーヒーだと解っていても、感覚の方がコーヒーとは認めたくないらしく、何とも落ち着かないコーヒータイムとなった。
コーヒーを飲み終えてから、ティーカップの方で紅茶を入れてみたくなった。
この紅茶が、実に美味かったこと。
奇妙な経験であったが、この紅茶でなんとなく溜飲が下った。