琵琶湖の小鮎釣り
|学生時代の恩師が湖北に移り住まれており、同級生と時々遊びに行っている。
僕が10歳前後の頃、祖父夫婦がこの近辺で隠居しており、夏休みに入ると遊びに行っていた。
小川に遡上して来るおびただしい量の小鮎を捕ったのは、楽しい思い出である。
もう40年近く前の事であるが、この地域には当時の風情が濃厚に残っている。
それだけではない。小鮎も健在である。
6月にここで小鮎釣りをした時は、なんとかフライで釣りたいという思いがあり、ドブ釣りの毛針に似せたミッジ・ウエットで挑戦した。
結果は坊主。小鮎はフライに振り向きもしなかった。
今シーズンも終わりが近いので、恩師に頼み込んで小鮎釣りの個人レッスンをしてもらった。
この釣りは、先端に撒き餌を付けたサビキ仕掛けでの釣りである。
撒き餌は、シラスや魚粉をパン粉と合わせたものである。
これをよく練り込んで、サビキ仕掛けの先端のカゴに取り付ける。
一番先には大きな重りが付いている。
写真には写っていないが、撒き餌カゴの上に、ビーズの付いた枝針が10本ほど付いている。
所謂サビキ仕掛けである。
今回釣ったポイントは、小川の河口付近である。
昨日の大雨のせいで、少し濁りが入っていた。
すぐ横が琵琶湖への河口である。
またいで渡れる程の、小さな川である。
そこにおびただしい数の小鮎が遡上して来ている。
釣り方は至って簡単である。
上流側に撒き餌カゴを投入し、その下流にサビキを流して行く。
撒き餌に寄って来た小鮎が、何を思ってか、ビーズの付いている針をくわえてくる。
釣り始めてすぐ、きれいな小鮎が釣れた。
写真では分かりにくいが、このサイズでもしっかり追い星が出ていた。
針が鮎の口に掛かっているのが、なんとも不思議。
以降、文字通りの入れ食い状態で、上のように3匹付いてくる事も珍しくなかった。
釣れるの小鮎のみで、外道は一切無し。
これも不思議である。
二時間程で、30匹以上釣れた。
フライロッド以外の竿を振ったのは、実に20数年ぶりであったが、なかなか楽しい釣りであった。
釣った小鮎は佃煮にして、美味しく頂きました。
残念ながら砂をかんでいましたので、頭とワタはとりました。
このサイズでありますが、殆どの個体が卵か白子を抱いていました。
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